中国の日常をご紹介

清明節

2012年 04月 25日

こんにちは、今回は中国版「お彼岸」の清明節についてお届けします。



この清明節は、4月初旬に行われます。清明節の期間は、大型連休になりますので学校や職場はお休みになります。



中国人は、日本人と同じように先祖の墓に参ることをとても重視します。「墓=先祖のあの世でのすまい」として清明節の日にお墓参りをして一年間の家内安全をご先祖様にお祈りします。



逆にそれをしない場合は来世、人間に生まれ変わることは出来ないとされます。



清明節の日、親戚一同総出で墓参りをし、墓掃除をしたあとにお供え物を墓に備え付けられている台の上に並べて年長者から順にお祈りをします。



このとき、お供えされるものは造花やタバコ、子豚のほかに「紙製」のお金や車などです。



これは「ご先祖様が死後の世界でも不自由なく暮らせますように」という願いが込められていて、最近はiphoneなどのパソコン周辺機器もお供え物として人気だそうです。(もちろん、紙製です。)



昔は、お墓の前で紙製のお金を燃やしていましたが今はマナー向上が叫ばれているためにお金を燃やすことはありません。なんだか寂しいですね。



 

辛さの種類

2012年 03月 29日

こんにちは!今回は、中華料理と日本料理の辛さの違いについてお届けします。

日本には、辛さといえば「唐辛子」か「塩」か「わさび」などからくる数種類しかないですよね?

中国には、その味の種類によって数種類の辛さがあります。

まず、「辣 la4」・・・舌を刺すような辛さ

次に「咸 xian2」・・・塩辛い

それから「麻辣? ma2 la4」・・・舌がピリピリしびれる辛さ

そして「麻? ma2 」・・・舌がしびれる辛さ

最後に「辛 xin1」・・・シナモンなどスパイスの辛さ

中国では、地域によって料理の味の違いがはっきりしています。

上であげた辛さの種類は甘いものを好む上海や広東では好まれませんし、「麻辣? ma2 la4」という味は四川料理にしかありません。

同じ「辛い」という味覚なのに、国や地域で言葉が違うのは面白いですね。

 

チャイナドレス

2012年 02月 02日

こんにちは、今回はチャイナドレスの歴史についてご紹介します。



日本では、「チャイナドレス」としてすっかりお馴染みですが中国では旗袍と呼ばれています。



日本でよく知られているチャイナドレスは、実は1930年代に上海でモダンブームの影響を受けて改良された海派旗袍という上海式チャイナドレスなんです。タイトなデザインになったのもこの頃です。



当時、スカートとチャイナドレス風のブラウスなど中国と西洋が混ざり合った新しいファッションが生まれ、日本にも影響を与えました。



チャイナドレスのルーツは清の時代にまでさかのぼります。



当時、ヌルハチによって清王朝が興され、漢族は満州族の支配下に置かれました。



特に満州族は旗人という貴族に分類され、漢族との住み分けがはっきりとしていました。(北京では主に鼓楼大街に居住)



漢族は満州族の着ている服を「旗人の服」という意味で「旗袍」と呼んでいて、このころは長い裾のものが主流でした。



皇帝は満州族の支配に対する漢族の不満を解消するために、満州族にしか許されていなかったチャイナドレスの着用を漢族にも許し、婚礼衣装として一躍ブームになりました。



ちなみに、チャイナドレスの模様や色にもそれぞれ意味があります。



例えば、黄色は皇帝にしか着用が許されず、ウェディングドレスも赤色で花嫁は真っ赤なベールを被ります。



1956年におきた百花斉放という政治運動をきっかけに、それまでインテリ層の女性の間で普段着とし



て着用されていたチャイナドレスは中国大陸では廃れ、台湾や香港で独自の発展を遂げます。



現在、チャイナドレスを一着も持っていない人は珍しくなく、高級レストランや茶芸館で働いている人や伝統楽器の音楽家など一部の人しか着ません。

 

 

最近は、観光客向けにチャイナドレスのコスプレができる写真館もたくさんあるので中国旅行に行かれたさいはぜひ、試してみてはいかがでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国人にとっての元旦と春節

2012年 01月 24日

こんにちは、今回は「中国人にとっての元旦と春節」についてお届けします。

日本では元旦を主にお祝いますが、中国では元旦と春節両方をお祝いします。

元旦は日本で言う1月1日、春節は旧正月で2月です。

この春節の時期は、人があまり行かないので航空券が安くなるといわれています。

中国人は元旦よりも春節を重んじます。

春節の夜は、家族みんなで「春節聯歓晩会」という日本で言う紅白歌合戦のようなものを観ます。

紅白と少し違うのは、オープニングで各56少数民族の歌や踊りのショーが催されることです。

 お祝いムード一色の春節ですが、都市で出稼ぎをしている人のなかには里帰りによって生じる経済的・精神的な負担を嫌い、都市で過ごす人も年々増えてきています。

 また、北京市内では普段花火とか爆竹は禁止されていますが、この日だけはOKです。

なので、街中では夜中の3時くらいまで爆竹の音が鳴り響きます。

春節の翌日には、?会という日本で言う縁日のようなところに行きます。

 中国にもお年玉の習慣があり、相場は~200元くらいです。

春節の夜には華北では餃子を包み、華南では年夜飯というおせち料理を食べます。

この餃子の中には、アメや硬貨などを入れてその年の生活がどうなるか占います。

同じ春節なのに、北と南で習慣が違うのが外国みたいで面白いですね。

平安夜吃平安果(クリスマスイブに平安果を)

2011年 12月 26日

?こんにちは。クリスマス、どう過ごされましたか?

私は、家族でクリスマスケーキを食べました。

 今回は、中国のクリスマスについてご紹介します。

中国では、クリスマスが近づくにつれて日本と同じようにイルミネーションが街中を彩り、クリスマスケーキが売りに出されます。

若者の間では、クリスマスパーティを開いたりもします。

欧米ではクリスマスの時には七面鳥の丸焼きを食べるとされていますが、中国では北京ダックを食べます。

そんな中国のクリスマスに欠かせない必須アイテムー平安果。

実は、この平安果はリンゴなんです。

中国では、クリスマス イブにこの平安果を贈りあうことによって来年の無病息災を祈ります。

 なぜ、リンゴなのかー。

それは昔、ある街に住む学生が「平安」と「苹果」の音をかけて八百屋さんでリンゴを友人に贈ったことが始まりだと言われています。

みなさんも毎年、クリスマスにリンゴを親しい人に贈ってみてはいかがでしょうか?

きっと幸福な一年が訪れますよ。