全聚德で北京ダックを。

2011年 12月 09日

 こんにちは!今回は、北京ダックのルーツについてお届けします。

日本では、「北京ダック」の名前で知られていますが、中国では「北京??」といいます。

この「北京??」は、フォアグラと同じように暗いところに閉じ込めて機械で強制的にムギなどの餌を与えて太らせる「埋?」式で飼育されたアヒルを使います。

このため、孵化後50日も待たずに出荷できるといわれています。

ちなみに、中国で「詰め込み教育」を「埋?教育」という語源は、このアヒルの飼育方法がルーツになっています。

 さて、北京ダックのルーツには杭州、南京、西安、北京の4つの都市でそれぞれ違った説があり、どれが本当かは定かではありません。

しかし、西安をルーツとする話ではおよそ1000年前から既に北京ダックが食べられていたといわれています。

どの説も共通しているのは、北京ダックは宮廷から庶民に広まったということです。

あの満漢全席のメニューにも加えられていました。

 また、北京ダックは「皮だけを食べる料理」だと誤解されがちですが、骨はスープのダシに、臓物は炒め物などにして全ての部位を捨てることなく使います。

 北京には、「不到長城非好漢、不吃?鴨真遺憾(長城を見ずして男に非ず、北京ダックを食さないのは遺憾の極み)」という言葉があります。

この言葉のとおり「全聚德」という北京ダック専門のチェーン店では、連日観光客や地元の人たちがつめかけ、北京ダックでおなかを満たしています。

この店を1864年に北京近郊にある河北省出身の楊寿山という人が開いて以来、ずっと北京ダックの老舗としてその名をとどろかせてきました。最近は、全世界に支店を持つだけでなく「全聚德」の名前で商標登録もしています。

この楊寿山という人は、それまでカマドで蒸し焼きにしていた北京ダックをパリパリに焼く調理方法を考案したことで知られています。だから、全聚德の調理場のカマドにはドアが無いんですね。

 さあ、全聚德で薄く切ったアヒルの皮と肉を味噌ダレを落としたクレープに包んで食べましょう。

哇,北京??不?吃得很好吃,并且令人感到无比的口福~^-^

(北京ダックはおいしいだけでなく、口がこの上なく幸せになる。)