北京・冬の味覚①「羊のしゃぶしゃぶとフビライ・ハーン」

2011年 11月 20日

こんにちは!色々な勉強会が重なり、気付けば1か月近く更新できませんでした。

ごめんなさい^^;

さて、今回は北京の冬の味覚として有名な 「?羊肉(ひつじのしゃぶしゃぶ)」についてお届けします。

北京と言えば、北京ダックが一番有名ですがそれはまた別の機会にご紹介します。

 ?羊肉は、モンゴル草原が発祥の地とされてきました。

 実は、チンギス・ハーンの孫のフビライ・ハーンが?羊肉の誕生に関わっているという伝説があるのです。

今から数百年前、フビライ・ハーンが遠征中に突然、羊肉の煮込みが食べたくなってシェフに命じて作らせることにしました。

ところが、完成間近になって兵士が敵軍が近くまで迫っていることを知らせに来ました。

そのとき、ひらめいたシェフは薄切りにした羊肉をお湯の中に入れて少しの間かき混ぜて取り出し、塩をひとつまみ加えてフビライ・ハーンに献上しました。

フビライは絶賛し、調理法から「?羊肉」という名前をつけました。

食べ方は日本のしゃぶしゃぶと同じですが、具材が違います。

牛肉や野菜といった日本でも一般的なもの以外に、羊肉や豆腐皮(湯葉みたいなもの)、海鮮など中国ならではの具材もあります。

また、しゃぶしゃぶと一緒に焼餅というパンを食べることもあります。

 漢方的に羊肉は冷え性・生理不順などに効果があるので、極寒の北京では?羊肉屋はどこも込み合っています。

機会があれば、「東来順」という北京随一の老舗に立ち寄り、フビライ・ハーンが駆け巡った元代のモンゴル草原に思いを馳せながらぜひ一度?羊肉をご賞味されてはいかがでしょうか?

くせがなく、柔らかい羊肉をゴマダレでいただくその美味なこと・・・年中食べたくなるほど、ヤミツキになるかもしれませんよ。

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