酸梅湯で夏を乗り切ろう!!
2012年 07月 14日
こんにちは!もう夏ですね~。
40度近く気温が上がる北京の夏、北京の人々は酸梅湯という梅ジュースを飲んで猛暑を乗り切ります。
湯という字は、中国では普通「スープ」のことを指しますが、この場合は「ジュース」のことを指します。
この梅ジュースは、中国の伝統的な飲み物で千年の歴史があります。
もともと満州族のドリンクで、清朝になってから北京に入ってきました。
清代は西欧諸国との交流が盛んだった時期ですが、ソーダが中国に入ってくるよりもずっと前に既に梅ジュースが存在していたと言われています。
最初は、街中の屋台で売られていました。
売り子が大声を張り上げて「梅ジュース、梅ジュースはいかがですかー」という声を聞いた人々は、こぞって梅ジュースを買い求め、飲
み干せば・・・あら不思議!さっきまでの気だるさは消えて、すっきり爽快な気分に。
それを清代の宮廷料理人が厨房に持ち込み、宮廷料理に発展させました。
清の乾隆帝が生涯メタボリックシンドロームと無縁だったのは、実は梅ジュースと深い関係があるといわれています。
レシピは色々ありますが、どのレシピにも欠かせない材料は梅と白砂糖とサンザシの実です。
また、乾隆帝は梅ジュースを作る水にもこだわっていて絶対にミネラルウォーターを使って作らせました。
この梅ジュースは、暑気払いのほかに咳止めの効果があるといわれていて、夏が来たら学生食堂やジューススタンドで販売されています。
私も、北京や台湾でよく梅ジュースを飲んでいました。
北京のものは少し香ばしかったですが、台湾のものはさらっとしていて飲みやすくて北京のものとは違った良さがありますよ。